支配システム 基本のキ2

前回詳しく書けなかったことだが、伯爵以上のタイトルの持ち主は、De Jureの領域以上の領地を自分の直轄領としてまとめて支配することができる。

どこまでが1つの伯爵の領域(County)であるというのは決まっていて、これは変更できないのだが、1つの伯以上の称号を持っているのなら、複数の伯爵領を直接支配することができるのだ。

しかし、伯爵の称号だけでは、ほかの伯爵を属国にすることはできない。ほかの伯爵を属国にするには公爵以上の称号が必要になる。なので、伯爵の称号だけだと直轄領しか持てないということになる(男爵領は別)。

また、伯爵号しか持っていないと、分割相続のときには複数の子供に伯爵領が分割されて相続されるので、プレイヤーとして引き継がれるキャラクター以外の子供が独立してしまう。これはすでに述べたことからも推測できることだ。

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さて、公爵(Duchy)になると、伯爵以下の称号の持ち主を属国にすることができる。もともとの公爵以上の領地を一つの称号のもとで支配下に置くことができる。

(トゥルーズ公爵がラングドック公爵領も支配している図)

また、公爵位を持っていると、ほかの伯爵を属国にすることができる。直轄地以外にも支配下に置くことができるようになるわけだ。だが、公爵はほかの公爵を属国にすることはできない。公爵を属国にするには王位が必要になる。

さらに、公爵位を持っていると、分割相続のときには複数の子供に伯爵領や公爵領が分割されて相続される。しかし、複数の公爵位を持っている場合を除き、プレイヤーとして引き継がれるキャラクター以外の子供が独立することはない。ただし、公爵の位の領地を複数持っていて、称号を創設していなかった場合は、称号が勝手に創設されて子供に分割される。この場合は複数の公爵位が分割されて相続されるので、ほかの子供は独立してしまう。

なお、ほかの伯爵の属国になっている男爵のキャラクターがいる場合、それは自分の家臣ではなく、その属国の家臣となる。自分の家臣ではないので、婚姻の手配などもできない。

あと、その称号の請求権を持っている場合、大きなペナルティなしに属国の称号を剥奪して直轄領にすることができる。請求権を捏造して属国を直轄地にしてしまう汚い手も時には必要になる。たとえば、たくさんの子供がいる場合、自分の子供以外の属国を剥奪して、子供に再分配して相続時の問題を少なくすることができる。

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さて、自分に属国がいる場合、その属国の領地を守るのは支配者である自分の仕事である。たとえ狙われている土地が属国のものでも、他国から戦争をふっかけられた場合、自分で兵を出して軍を運用しなければならない。属国にはあらかじめ設定された税や兵士の供出の割合がある。属国の領地そのものが狙われている場合でも、その設定された量以上の兵士を属国が供出することはない。つまり、支配者の戦争には、属国は兵士を出すだけで、意思決定や軍隊の運用にはなんのかかわりも持たない。

しかし、属国が自分で戦争を始めることがある。この場合、属国が自分で兵を運用する。属国同士が争う場合もある。領地を争う戦争の場合は、勝った属国が負けた属国の領地をぶんどることになる。

また、属国がほかの支配者のもとにある領地を攻めることもある。これはあくまで属国の戦争となるので、その戦争相手が支配者である自分の敵となるわけではない。領地を争う戦争の場合は、属国が勝てば負けた相手の土地を奪うことになる。属国の領地が奪われる可能性のある戦争の場合、必ず支配者である自分との戦争になる。これはすでに述べた。

血縁関係にあるときなど、属国と支配者との間に同盟を結べることがある。しかし、属国が同盟になっても、敵を攻めるときに同盟軍として援軍に駆けつけるわけではない。属国が他国を攻めるときに軍の応援を頼まれるわけでもない。では、これはなんの意味があるかと言うと、えーと、実はよくわからない。はじめは、属国間で闘う理由があるとき、一方が支配者の同盟であると、他方はそれを攻めることができないのかと思ったが、違った。属国との同盟はどうやら、同盟を結んでいると属国の方は反乱を起こさないし、支配者の方は属国から領地を取り上げることができないという点にだけ意味があるようだ。

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というわけで、このゲームは常に一番上位の支配者を選ばなくても、十分に楽しめるゲームとなっている。自分が属国であると、敵は同じ支配者の属国か、支配者以上の兵力を持つ他国となって、たしかに敵は多いが、攻められる心配はそれほど高くない。この場合、むしろ同じ属国同士で同盟を結んで、別のところを攻めるのがよい。

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