うまい継承の仕方

前回まででシステムの基本は把握できた。今回からは役に立つTipsを書いていこう。まずは相続について。

このエントリーの要約はこうだ。

男子の子どもが数人いると、分割相続の場合は複数の子どもに称号が分割されて継承される。相続者の直轄領が減るだけならまだいいが、公爵位が複数あって王位を持っていない場合などでは、子どもが独立してしまうので、領土そのものが減ることになる。それを避ける方法はいくつかある。

忙しい人は途中はとばして最後のまとめを見てほしい。

自分の領土に一つの王国しかなくて、公爵位だけが分割されて相続される場合などは子どもが独立しないので、問題ないのだが、実はここに落とし穴がある。

867年開始のシナリオでは、時代がまだTribalなので、ほとんどの家では相続法の一番初期の選択肢である「分割連合相続制(Confederate Partition)」しか選べない。これの内容は次の通り。

継承の際には、生前の支配者が保持していたすべての称号がその資格のある子どもたちの間で分割され、プレイヤーの継承者には常に主要称号(primary title)と領国首都とそれに付随するあらゆる慣習的称号(de jure titles)が与えられる。

それよりも年少の子どもには主要称号と同じ階位の称号から与えられ、それがなければ下位の称号が与えられる。子どもは自分が受け継ぐ資格のない称号を継承前に受け取ることはできない。

所領が十分に確保されていれば、年少の子ども達にも称号が(自動的に)作られて与えられる。

時代がEarly Medievalに進んでHereditary Ruleを研究すると、「分割相続制(Partition)」を採用できるようになる。これの内容は次の通り。

継承の際には、生前の支配者が保持していたすべての称号がその資格のある子どもたちの間で分割され、プレイヤーの継承者には常に主要称号(primary title)と領国首都とそれに付随するあらゆる慣習的称号(de jure titles)が与えられる。

それよりも年少の子どもには主要称号と同じ階位の称号から与えられ、それがなければ下位の称号が与えられる。子どもは自分が受け継ぐ資格のない称号を継承前に受け取ることはできない。

つまり、「分割相続制(Partition)」と初期の「分割連合相続制(Confederate Partition)」が違う点はひとつだけ。「所領が十分に確保されていれば、年少の子ども達にも称号が(自動的に)作られて与えられる。」のところだ。

たった一点違うだけ。しかし、これが問題なのだ。なぜ問題かというと、たとえば、いまブリタニー王国のなかにフランス王国を包摂している状態だとしよう。この時点では、フランス王国というタイトルを持っていようがいまいが関係なく、すべて自分の領土になっている。しかし、長男にブリタニー王国が継承され、次男にフランス王国が、その王国位を創設していなくても勝手に創設されて継承されてしまう。その結果、次男が独立してしまうのだ。

ブリタニー王国とフランス王国は王国という対等の称号なので、対等の称号を持つ二人の子どもにそれぞれが継承された結果、それぞれ独立の王国を持つことになってしまう。要するに、カロリング朝で歴史上実際に起きたことが起きてしまう。

これが「分割連合相続制(Confederate Partition)」のままだと起きること。

しかし「分割相続制(Partition)」を採用していれば、もし自分の領土内にフランス王国位を創設していなければ、子どもが独立することはない。

なので、上の事態を避けるには相続法を変えるのが一番いいわけだ。しかしそれには時間がかかるので、実際には間に合わないかもしれない。それ以外の方法を考えてみよう。

一番いいのは、次男以下を作らないということだ。もし作ってしまっても戦争に出して殺してしまえば済むように、妻をあてがわない。つまり、子孫を作らせないようにしておく。自分の男の子どもが複数いるというのが問題なので、作らないようにするのが一番いいわけだ。

もし次男以下を作ってそれにさらに子孫ができてしまうと、もう処理のしようがない。成年前の子どもを暗殺するのはとても難しい。なので、これは選択肢の一つではなく、必須の要件となる。

しかし、もし次男がいてその子孫もいる場合はどうすればいいか。諦めるのはまだ早い。もし王国がまだ2つしか持っていない場合は、王国に固有の相続法を導入することで解決するかもしれない。たとえばブリタニー王国が主の王国で、その領地の大半を持っている場合、主の王国をフランスに変更し、ブリタニー王国に相続法を導入する。すると、ブリタニー王国の相続人が選挙で選ばれるようになるので、投票権が大きい自分が投票する息子を選べばいいのだ。独自の法で後継者が選ばれるものは、家の相続には関係ないので、長男がフランス王国を家の継承で受け継ぎ、ブリタニー王国を王国独自の法で受け継ぐことができる。これで、もし2つの王国だけの場合は対処できる。3つ以上王国を持っている場合はこれで対処できないので、その王国で帝位を創設できるように王国の領土を取っていくのがよい。

さて、上記の方法以外にも実はまだ手段がある。それはdisinherit(廃嫡する)だ。対象のキャラクターを右クリックで選択できる。これはfameを低下させるので、最後の手段にとっておきたい。


では、自分で統治できない領地ができたときにはどうするのか。これはいろいろな方法がある。たとえば、あらかじめ継承される分の領地を子どもに与える方法がある。これは継承のタブで見られる、継承されるべき領土しか継承者に与えることはできない。しかしこの裏技として、長男の子ども、つまり自分の孫にあらかじめ領土をあげる方法もある。これだと家の継承法にはひっかからない。

ポイントは次男とかに領土を生前に分与しないこと。これをすると、相続のときに次男が膨大な領土を継承してしまい、領土も家も分裂の危機になる。自分の領土内にあまりに大きい属国を作らないほうがよい。

ほかには、家臣に一時的に与えておいてあとで取り戻すという方法もある。一番かんたんなのは、46歳以上の夫なし子どもなし兄弟なしの女性の家臣に領土をあげること。これだとその領土はいつか必ず自分に戻ってくる。

第二の手段としては、司教あたりにあげるのもありだ。司教は子どもを作らないので便利だ。もちろんそのままだと今の司教が死んだらほかの司教があとを継いでしまう。なので、子どもができた後にその領地の請求権を捏造して奪ってしまおう。親族がいないので恨みを買う人数を最小限に抑えられる。はじめの方法に比べると少し面倒ではある。

今回のまとめ。

男の子どもを1人作ると自分は離婚しておく。領土は大きな属国ができないようにばらけて与える。できれば長男か直系の孫にあげる。次男ができてしまったときには妻を与えずに戦争で殺す。それも無理なときは王国固有の相続法を導入する。その選挙で勝つために、直轄領を一つの王国内に集中させて持っておく。

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